「考えがまとまらない…」「上司にうまく説明できない…」「問題のどこから手をつければいいかわからない…」

 

そんなビジネスパーソンにこそ身につけてほしいのが、思考の型としてのフレームワークです。

 

中でも、「MECE」と「空・雨・傘」は、最も基本でありながら、最も効果的な思考ツールです。

 

本記事では、

 

  • MECE(ミーシー)とは何か?
  • 空・雨・傘の意味と順序の大切さ
  • どんな場面で使えるのか?
  • 実際の具体例と使い方

 

を、初心者でもわかるようにやさしく解説します。

 

「伝える力」「考える力」「動ける力」を高めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

「MECE」と「空・雨・傘(そら・あめ・かさ)」

この章では、ビジネスで論理的に考えるために非常に重要な2つのフレームワークをご紹介します。
それが、「MECE」と「空・雨・傘(そら・あめ・かさ)」です。

 

MECEとは?

まずは、MECEについてご説明します。

 

MECE(ミーシー)とは、「モレなく、ダブりなく」物事を整理するフレームワークです。

 

問題の全体像を把握し、抜け漏れのない議論や分類を行うために使います。

 

たとえば顧客を分類するとき、「男性/30代/都内」などバラバラな切り口で分けると、重複が起きたり、漏れが生じます。

 

一方、「新規/既存」や「個人/法人」など、軸がはっきりしていて、かつ重複がない場合は、MECEな分け方になります。

この考え方ができると、思考がクリアになり、説明が説得力を持つようになります。

 

MECEは、特に「原因分析」「選択肢の整理」「プレゼン資料の構造化」で大きな力を発揮します。

 

たとえば、「売上が落ちた原因」を“価格/商品/販路/プロモーション”に分けて検討するのは典型的なMECE思考です。

 

空・雨・傘のフレームワークとは?

もうひとつの重要な思考法が「空・雨・傘」です。
これは、事実(空)→推論(雨)→行動(傘)という、論理的に思考を組み立てるフレームワークです。

 

このフレームは、“空を見て、雨が降ると予測し、傘を持つ”という日常の流れをヒントにしています。

 

空(そら)=事実・観察
 → 空を見て、「黒い雲が出ている」と観察する。
雨(あめ)=解釈・推論
 → 雲が出ているから「雨が降りそうだ」と判断する。
傘(かさ)=行動・対策
 → 雨が降りそうだから「傘を持っていこう」と行動する。

 

この自然な流れを、ビジネスや思考の場に応用したものが「空・雨・傘」です。

 

たとえば、売上が落ちたという“空”の事実に対して、
「なぜそうなったのか?」という“雨”の推論を行い、
「ではどうするか?」という“傘”の行動を導き出します。

このように、「事実→考察→対策」の順番で考えることで、論理が飛ばず、誰にでも伝わる思考ができるようになります。

 

MECEは「整理の技術」、空・雨・傘は「思考の展開技術」とも言えます。

 

この2つを使いこなせると、自分の考えを論理的に組み立て、伝え、実行する力が一気に上がります。

 

次の章では、この2つを使った“実践ワーク”に挑戦してみましょう。

 

「MECE」と「空・雨・傘」の実践ワーク

ここからは、ここまで学んできた「MECE」と「空・雨・傘」を、実際の業務課題に当てはめて使うワークに挑戦してみましょう。

 

STEP①「テーマ選定」

目的は、「考えをクリアに整理して、筋の通った打ち手を導く」力を身につけること。
紙とペン、もしくはPCをご用意していただけたらと思います。

 

まずは、あなたの職場や業務で気になるテーマを1つ選んでください。
講義では「会議で意見がまとまらない」を例に進めますが、自分の課題で考えても大丈夫です。

 

STEP2「MECEで構造化」

 

次に、原因を“MECE”で構造化します。
「意見がまとまらない」という現象に対して、「何が原因か?」をモレなく・ダブりなく書き出してみましょう。

 

ポイントは、「切り口をそろえること」。
バラバラな要素を並べるのではなく、「人」「準備」「資料」などの分類軸を決めると整理しやすくなります。

 

STEP 3:空・雨・傘で思考を展開する

次に、空・雨・傘の3ステップで思考を展開してみましょう。

 

まずは「空=事実」を明確に書き出します。例では、最近の3回の会議、議論が結論まで進まなかったと書いています。

 

次に「雨=なぜそうなっているのか?」という因果の推論を立てます。例では、参加者が“ゴール”を理解していないのでは?と推論を立てています。

最後に「傘=だから何をするか?」を導きましょう。例では、会議の冒頭で目的と判断基準を必ず共有すると書いています。

 

この流れが自然にできるようになると、提案や報告が非常に伝わりやすくなります。

 

ぜひ一度、自分の実際の業務課題などでこのワークをやってみてください。
複雑だった問題が、「整理されて、打ち手までつながるという体験」ができるはずです。

 

論理的思考を鍛える2大フレームワーク|MECEと空・雨・傘の使い方と事例解説・まとめ

「MECE」と「空・雨・傘」は、ビジネスにおける“思考の型”の中でも特に基本かつ強力なツールです。

 

  • MECEは、情報や原因を「モレなく・ダブりなく」整理し、全体像をクリアにします。
  • 空・雨・傘は、「事実 → 推論 → 行動」の順番で考えることで、納得感のある判断・説明・提案ができるようになります。

 

この2つのフレームワークを使いこなすことは、単なる“知識”ではなく、
あなた自身の「考える力」を鍛え、「伝える力」を強化し、「動ける人」に近づくための第一歩です。

 

最初は難しく感じるかもしれませんが、日々の仕事の中で「この問題、MECEで整理できるか?」「空→雨→傘の順で考えているか?」と問いかけることから始めてみてください。

 

思考に型があることで、迷わずに考え、動き、結果を出せるようになります。

 

ぜひ今日から、あなたの仕事や人生にこの“思考の武器”を取り入れてみてください。